
「子供が自閉スペクトラム症と診断されたけれど、自閉スペクトラム症について全然わからない。」
そんな人のために、自閉スペクトラム症の子どもを2人育てている私が、わかりやすく説明します。
こんにちは、あんりです。
子どもの発達で気になることに『発達障害』があります。
その中で一番わかりにくい名前の【自閉スペクトラム症】
本日はそんな自閉スペクトラム症の特徴、原因、アスペルガー症候群との違いについて、あんり家の場合も交えて、どこよりもわかりやすく解説します。
自閉スペクトラム症は名前は難しいけど、大丈夫!
わかりやすく、かんたんに説明していくよ!
目次
自閉スペクトラム症は生まれたときから持っているもの
自閉スペクトラム症は、生まれた時から持っている発達障害のことです。
生まれた時から持っているものなので、育て方やしつけ不足が原因ではありません!
子どものわがままでも、心の病気でもありません!
育て方のせいではないから、自分を責めないでね。
お母さんのせいでも、子どものせいでもありません。
生まれつきのものなので、個性や性格のようなものです。
生まれた時からのものですが、良くならないわけではありません。
あんり家の子供は二人とも自閉スペクトラム症です。
まずは自閉スぺクトラム症の特徴から解説するね!
自閉スペクトラム症の特徴は3つ
自閉スペクトラム症には、
- 人とコミュニケーションをとることが苦手
- こだわりが強い
- 社会性の発達の遅れ
という3つの大きな特徴があります。
順番に説明していくよ!
1、人とのコミュニケーションをとることが苦手
- 人の感情を理解することができない
- 言葉の発達が遅れている
- 人との関わりに興味がない
など
2、こだわりが強い
- 特定の物に執着する(車、バス、飛行機、地理、日付、光るものなど)
- 同じ動作をくりかえす(くるくる回る、体を揺らす)
- きれいに並べる
など
3、社会性の発達の遅れ
- 呼ばれても反応しない
- 空気がよめない
- 失礼なことを言ってしまう
など
全部当てはまらない人もいるよ!
自閉スペクトラム症は幅が広いので、特徴が強く出ることもあるし弱くでることもあります。
人によってバランスが違うよ。
性格と同じで、全く同じ人はいないんだよ!
自閉スペクトラム症の人によくある症状
特徴は3つありました。
次はもう少し具体的に、どんな症状があるのかを整理していきます。
- 人との関わりに興味がない、一人が好き
- 言葉が遅れている
- いつも同じ遊び方をする
- 同じ状態にこだわる
- コレクションが好き
- 感覚(音、味、匂い、触り心地、痛み)が過敏か鈍感
- 変化が苦手
- 『そろそろ』『少し』『きちんと』などの表現がわからない
- 身だしなみに興味がない
- 人の感情がわからない
- 気持ちの切り替えが苦手
- 手先や全身運動が不器用
- 空気を読まずに喋り続ける
など他にもたくさんありますが、わかりやすいものだけにします。
『自閉スペクトラム症』は、症状がたくさんあります。
でも!!
人によって組み合わせが違ったりするから、全部が当てはまるわけではないんだよ。
自閉スペクトラム症の原因は、脳機能の問題
『自閉スペクトラム症』などの発達障害の原因は、まだ研究中ですが脳機能に障害があるとされています。
たくさんの研究で親のしつけや、育て方の問題ではないことがわかっています。
育て方の問題
子供の頃の環境
予防接種などは、原因ではないことがハッキリしているよ!
自閉スペクトラム症と自閉症、アスペルガー障害の違い
『自閉症やアスペルガー障害は聞いたことがあるけれど、何が違うの?』
と思いますよね?
私も思っていました。
以前は
- 自閉症
- アスペルガー障害
- 広汎性発達障害
- 高機能自閉症
と分かれていました。
しかし、似ていることも多く、ハッキリとした分かれ目がないので『自閉症スペクトラム』という診断名で統一されました。
自閉症も広汎性発達障害もアスペルガー障害も高機能自閉症も、全部ひっくるめて
『自閉スペクトラム障害』という名前と思いましょう。
つまり、一人ひとり症状は違っても、全部同じ仲間ということだよ
自閉スペクトラム症は、他の発達障害も持っていることがある
自閉スペクトラム症は、
- 『注意欠如多動性障害』
- 『学習障害』
の特性を合わせてもっていることがあります。
注意欠如多動性障害の特性は、
- 落ち着きがない
- 忘れ物が多い
など。
学習障害の特性は、
- 文字が読めない
- 文字が書けない
- 計算ができない
などです。
自閉スペクトラム症だけじゃないこともあるんだよ。
あんりの息子の場合
- 自閉スペクトラム症
- 注意欠如多動性障害
- 学習障害
全部ですが、診断名は自閉スペクトラム症です。
あんりの娘の場合
- 自閉スペクトラム症
- 注意欠如多動性障害
ですが、同じく診断名は自閉スペクトラム症です。
診断名よりも、一人ひとりの特性に合わせた支援が大切なんだよ。
自閉スぺトラムは優れた才能を発揮することもある
自閉スペクトラム症の人の中には、すごい才能を持っている人もいます。
たとえば、
- 見たものを写真のように記憶できる
- 興味のある情報を大量に暗記できる
- 一度聴いただけで、すぐ完璧にピアノで弾くことができる
- パソコン操作が得意
など、好きなこと、興味のあることに素晴らしい才能を発揮することもあります。
あんりの息子は、
字を書くのは苦手ですが、本を読むのが好きです。
読むのがすごく早いんです!
あんりの娘は、元気で可愛いです!!
これからに期待しています!
優れた才能が見つからなくても悲しまないでね。
自閉スペクトラム症は幅が広い
自閉スペクトラム症は、とても幅が広いです。
みんな似ているわけではなく、いろんなタイプの人がいます。
- 人との関わりの苦手さ
- どのくらい言葉を理解しているか
- こだわりの種類
- こだわりの強さ
全部が人によって違います。
その人に合った、支援をすることが大切です。
特性が強い人から、弱い人までいます。
学校では
- 普通学級
- 支援学級
- 支援学校
どこにするかも、人それぞれです。
あんりの息子と娘は、普通学級に通っていますよ。
自閉スペクトラム症の子を育てて思うこと
発達障害が分かった時はショックと不安もありましたが、育て方のせいでは無いとわかって安心しました。
今では、ありのままの息子と娘を受け入れています。
自閉スペクトラム症は、性格のようなものだと思っています!
特性も成長とともに目立たなくなり、周りの人には『言われないと全然わからないと言われます。』
あんり家は、今でも月一回は発達センターに行っています。
一人で悩まずに、困っていることは相談しましょう!
お住いの地域の専門の方に聞くのが一番ですよ!