ママうちの子、このままで高校行けるの?
不登校で出席日数や内申点がないと、行ける高校がない。と思っていませんか?
私も不登校の子は、高校受験どうするの?と思っていました。
でも実は、出席日数や内申点がなくても、通信制高校・定時制高校・全日制高校・高等専修学校など、行ける高校はたくさんあります。
この記事では、不登校の子が行ける高校の種類とその違い、高校選びで大切なポイントを親目線でお伝えします。
我が家では、不登校の息子の進学先として通信制高校を選びました。
中学では登校日数がほぼ0でしたが、高校では週3通学コースとオンラインコースを利用し、本人に合う形で無理なく学校生活を続けてきました。
今では、専門学校に特待生で合格するまでに回復し、驚いています。
お子さんの状態やペースに合わせて学校を選ぶことで、無理なく高校生活を過ごせます。



進路に迷っている、不登校でも行ける高校を知りたい、という人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
不登校でも進学できる!


はじめに伝えたいことは、「中学校が不登校でも高校には行ける!」ということです。
私も「不登校の子って高校どうするんだろう?そもそも行けるの?」と疑問に思っていました。
でも「不登校だから高校に行けない」なんていうことは決してありません。
実際、我が家だけでなく、私の周りでも不登校を経験した子の多くがそれぞれの形で高校へ進んでいます。
文部科学省の調査でも、高校などへの進学率は約85%とされています。
参考:文部科学省の調査(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1349956.htm)
文部科学省のデータは少し前の調査ですが、内申点がなくても受験できる高校は、年々増えていますよ。
たとえば、内申点を重視しない受験方法や、通学回数が少ない学校、オンライン中心で学べる学校もあります。
中学校で不登校を経験しても、高校卒業後に就職をしたり、大学や短大に進学する人もいます。
決して「不登校=高校に行けない」「お先真っ暗」ではありません。
- 不登校だと高校に行けないと思ってた!
- どんな学校に行けるの?
という方は、ぜひこの後も読んでみてください。



不登校でも高校を選べるよ!
不登校でも行ける高校の種類





不登校でも行ける高校ってどこ?
内申点や出席日数がなくても行ける高校は、こちらの5つです。
特徴、学び方の違い、どんな子が合いやすいかなどをそれぞれ紹介していきます。
通信制高校


通信制高校は、不登校の子の進学先として選ばれることが多く、年々入学人数が増えています。
我が家でも、息子が通信制高校に通っています。
通信制高校の特徴とメリットは、こちら。
| 特徴 | 通学する/しないを選べる 通学ありは、通学回数を週5〜週1まで選べる レポートやスクーリング(登校)で単位を取る コースが豊富 |
|---|---|
| メリット | 毎日通学できるか不安な子でも安心 不登校経験がある子が多く劣等感を感じにくい |
通信制高校というと「家で勉強するだけ」というイメージが強いですが、実際は毎日通学できる学校も多いです。
さらに、通学ではなくオンラインを選べる学校もあり、選択肢が豊富です。
- 通学するしないを選べる
- 通学しないネットコース
- キャンパス通学コース
- オンライン通学コース
- 登校する日数を選べる
- 年間7日~9日
- 週1回
- 週3回
- 週5回
通学の回数が選べるので、自分のペースで無理なく高校生活を楽しむことができます。



通信制高校は、年に何度かコース変更するチャンスがあって安心でした!
毎日通学したい!と週5回の通学コースで入学してから「やっぱり体力的に辛い…」と感じたら学年途中で週3回や週1回、ネットコースにも変更できます!
もちろん週1回コースで入学して慣れてきてから、週3回コースに変更するのも◎
通信制高校は、「毎日同じ時間に同じ場所へ行く」という学校の形が合わない子でも、無理なく卒業を目指せる選択肢です。
「通信制高校だと卒業後が心配」という声もありますが、全日制高校と同じ正式な高校卒業資格がもらえるので、大学受験や就職で不利になることもありません。
最近は、通信制高校から大学に進学する子も増えています。
通信制高校は、レポートやスクーリングで単位を取るのも特徴の一つです。
自分で学習を進めたり、レポート提出が不安な場合は、通学でレポートをサポートしてくれる学校や担当メンターのサポートが手厚い学校を選ぶと安心です。



私もレポート提出が心配でしたが、メンターのサポートもあり、少しづつ息子が自分で管理できるようになりました。
通信制高校のレポートや勉強のサポートには、サポート校を利用する方法もあります。
通信制高校に通う子の勉強や精神面など、卒業をサポートしてくれる民間の教育機関。
サポート校だけでは、高校卒業資格が取れないので、通信制高校に入学するとともに同時入学します。
利用する場合、通信制高校の学費以外にサポート校の費用がかかります。
通信制高校は、5教科以外の学べるコースも豊富です。
- アニメ、漫画
- ゲーム、eスポーツ
- ITプログラミング
- 動画編集
- 医療事務
- メイク美容
- 声優、タレント
- 大学進学
- デザイン
- 動物
など…
学校によって、いろんなコースがあるので、勉強したいコースで学校を選ぶ子も多いです。



息子もパソコンが好きなのでITの勉強ができる学校を選びました!
通信制高校はこんな子に選ばれています。
- 欠席日数を気にせず、体調に合わせて通いたい子
- 大人数での集団生活や厳しい校則、制服が苦手な子
- プログラミング、イラスト、スポーツなどやりたいことがある子
- 不登校経験を気にせず友達作りをしたい子
学費が高い!というイメージを持っている人も多いですが、通信制高校にも公立の学校があります。



私立の通信制高校でも、通学回数が少ないコースを選ぶと学費をおさえることができますよ。
通信制高校にしようか迷っている方はこちらの記事をどうぞ


定時制高校


定時制高校とは、午前、午後、夜間など、通う時間帯を選べる単位制の公立高校です。
通信制高校や全日制高校と同じく、正式な高校卒業資格がもらえます。
「昼間に働いている人が通う」「夜間に通う」というイメージが強いですが、最近は不登校生が進学することも珍しくありません。
実際、息子の通っていたフリースクールからも、定時制高校へ進学したお子さんが何人もいました。
定時制高校の特徴とメリットは、こちら。
| 特徴 | 午前、午後、夜間など通学時間を選べる 1日4時間程度 卒業までに4年かかる |
|---|---|
| メリット | 朝からの登校が難しい子でも通いやすい 1日の授業時間が短く、負担が少ない 学費が安く、経済的負担が少ない |
定時制高校は、生活スタイルや体調にあわせて通学する時間を選べるのが特徴です。
最近では、夜間だけではなく「午前や午後も選べる」三部制の定時制高校も増えています。
そのため、「朝が苦手だから午後から通う」
という選択ができるのも、不登校生にとってうれしいポイントです。
1日の授業時間が4時間程度と短いのも、体調や精神の負担が少なく安心できます。
定時制高校は、基本的に4年で卒業する子が多いですが、授業時間を調整して3年で卒業することも可能です。



1日に午前と午後、両方の授業を受けて3年で卒業する人もいます。
定時制高校は公立校なので、学費が比較的安いことも選ばれやすい理由の一つです。
定時制高校は、こんな子に選ばれています。
- 起立性調節障害で、朝の登校が難しい子
- 学校に通って勉強したい子
- 短い時間なら、毎日通える子
不登校の子の進学先として、定時制高校と通信制高校で迷う人も多いと思います。
我が家でも、通信制高校を調べる前は「定時制高校にしようかな?」と考えていました。
定時制高校と通信制高校との違いを簡単にまとめると、こんな感じです。
| ネットコース | 通学 | 登校時間 | 単位取得 | |
| 通信制高校 | あり | 週5回〜週1回 選べる | 朝 | レポート スクーリング テスト |
| 定時制高校 | なし | 毎日 | 朝・昼・夕 選べる | 授業 テスト |
大きく違うのは、通学スタイルと単位の取り方です。
定時制高校は、午前中の登校が難しい子でも、毎日通学するスタイルが選べます。
定時制高校は、学校や通学の時間帯によって倍率に差があります。
私の地域では、午前が一番人気でした。
入学試験も学力検査あり、面接や作文だけ、など学校によって違いがあるので、気になる定時制高校があれば話を聞いておくと安心です。



定時制については、フリースクールや教育相談の人がくわしいよ!
定時制高校に行ってる人や行ってる人の知り合いがいれば雰囲気を聞いてみるのがおすすめです!
東京のチャレンジスクールも定時制高校に入ります。
チャレンジスクールは、不登校や高校中退の子を支援する学校です。
授業時間は原則午前、午後、夜間の3部制。
入学時に学力検査や調査書は必要ありません。



作文と志願申告書、面接があって学習意欲があるのかを重視するよ!
留年はなく、最長6年在籍できます。
チャレンジスクールは、7校あります。(令和5年9月現在)
- 東京都立大江戸高等学校 (江東区)
- 東京都立小台橋高等学校 (足立区)
- 東京都立桐ヶ丘高等学校 (北区)
- 東京都立世田谷泉高等学校 (世田谷区)
- 東京都立稔ヶ丘高等学校 (中野区)
- 東京都立六本木高等学校 (港区)
- 東京都立八王子拓真高等学校 (八王子市)
こちらの学校も定時制高校に入ります。
- 神奈川のクリエイティブスクール
- 大阪のエンパワメントスクール
全日制高校


出席日数や内申点がないと無理でしょ…?と思われがちですが、不登校で出席日数や内申点がない場合でも、特別選抜やオープン入試なら全日制高校の合格を目指せます。
全日制高校の特徴とメリットは、こちら。
| 特徴 | 特別選抜やオープン入試がある 毎日朝から登校する 不登校を経験していない子が多い |
|---|---|
| メリット | 一般的な高校生活ができる 部活動や行事が豊富 |
特別選抜は、内申点ではなく作文や面接、自己申告書などを重視して合否を判定します。
※地域や学校によって「特別選抜」「自己推薦」など呼び方が違うので、
「お住まいの地域名 不登校 特別選抜」などで検索してみてください。
私の住んでいる地域で特別選抜を実施している学校を調べてみたところ、私立高校が2校と学びの多様化学校が1件ヒットしました。
受験する際には、調査書のかわりに自己申告書等の書類(出席日数がたりない理由、志願した豊富など)を提出します。



自己申告書については、自治体によっても違うので学校に確認してみてくださいね!
オープン入試は、当日の試験結果を重視して合否を判定します。
内申点をカバーする学力が必要になりますが、内申点を気にせずに、入試当日の試験結果だけで勝負ができます。
過去の欠席数よりも「これから頑張りたい」という気持ちを応援してくれる学校があるのは、うれしいですよね。
全日制高校はこんな子に選ばれています。
- 毎日、朝から学校に通いたい子
- 人間関係や不登校期間をリセットして、再出発したい子
- 行事や放課後などを楽しみたい子
不登校経験のある子を積極的に受け入れて、学び直しを前提としている東京の「エンカレッジスクール」も全日制高校です。
エンカレッジスクールは「励ます」や「力づける」といった意味あいをもっている学校です。
学習面だけでなく生活面や進路についてのサポートが手厚いのがメリット!
- 担任は、1クラスに2人配置
- 少人数授業の教科もある
エンカレッジスクールの特徴
- 午前は国語、数学、英語などの30分授業
- 午後は体験学習や選択授業教科がある



選択授業で好きなことを勉強できるのはいいね!
入学時に学力検査はなく、調査書、自己PRカード、個人面接、小論文、実技などで合否が決まります。
現在6校あります。(令和5年9月現在)
- 東京都立足立東高等学校 (足立区)
- 東京都立蒲田高等学校 (大田区)
- 東京都立中野工業高等学校 (中野区)
- 東京都立練馬工業高等学校 (練馬区)
- 東京都立東村山高等学校 (東村山市)
- 東京都立秋留台高等学校 (あきる野市)
高等専修学校


高等専修学校は、学力や内申点よりも面接や作文を重視する学校が多いので、不登校を経験した子にとっても、進学先の一つとして選ばれています。
高等専修学校は、毎日朝から登校し、専門的な分野を中心に学ぶ学校です。
高等専修学校の特徴とメリットは、こちらです。
| 特徴 | 毎日朝から登校する 専門的な分野が学べる 高校卒業資格ではなく、大学受験資格をもらえる |
|---|---|
| メリット | 専門的なスキルを身につけながら進学を目指せる |
高等専修学校には、さまざまな分野があります。
主な分野は、医療、商業実務、衛生、工業、調理、美容、デザイン、IT、福祉などです。
専門分野の学習と一緒に一般教科も学ぶので、スキルを身につけながら大学などの進学を目指せます。
授業の6〜7割が専門実習、残り3〜4割が一般教科という学校が多く、3年制以上で文部科学大臣が指定した学科であれば、大学受験資格がもらえます。



通信制高校と連携して、卒業時に「高等専修学校の卒業証書」と「高等学校の卒業証書」の両方を取得できる学校もあるよ。
高等専修学校はこんな子に選ばれています。
- 好きな分野や興味のあることがある子
- 同じ趣味や気の合う友達がほしい子
- 5教科以外の勉強もしたい子
似ている名称の「高等専門学校(高専)」は、高等専修学校とは別の学校です。
不登校から高等専門学校に入学する人もいますが、高等専門学校は、5年制で就職や進学実績も高い反面、入試では学力試験の比重が大きく、ハードルはやや高めです。
その他の選択肢


ここまで紹介した学校以外にも、不登校の子の進路にはいくつかの選択肢があります。
その他の選択肢として、次の3つを簡単に紹介します。
- 高卒認定試験
- 学びの多様化学校(不登校特例校)
- 海外の学校
①高卒認定試験
高卒認定試験は、高校に通わなくても大学などへの進学を目指せる国家試験です。
- 高校に通わなくても、大学・短大・専門学校の受験資格がもらえる
- 自分のペースで勉強できる
- 試験日が年に2回ある(8月・11月)
- 一度に全教科合格しなくてもいい
高校に通わず、年に2回ある試験日に受験すればいいので、マイペースに勉強ができます。
教科数は10教科程度ですが、一度に全て合格する必要はなく、何年かかけて取得することもできます。
1人で学習を進めることができるので、学校という場所自体が苦手な子や、行事や集団での授業が合わない子、中学卒業からブランクがある子にも向いています。



中学卒業後に高校に通わず、体調が回復してから、高卒認定試験を選ぶという子も少なくありませんよ。
高卒認定試験に合格しても、最終学歴は「中卒」のままですが、進学先を卒業すると最終学歴が上書きされます。
②学びの多様化学校(不登校特例校)
学びの多様化学校は、特別カリキュラムが認められた学校で、不登校の経験がある子でも通いやすい工夫がされています。
卒業すれば、全日制高校と同じ「高校卒業資格」がもらえます。
- 年間の授業時間が少ない
- 5教科の学習を減らし、体験学習や興味を深掘りする授業を重視
- 勉強の遅れを取り戻しやすい
- 不登校を経験した子が安心できる環境
授業時間が少なく、体験活動が豊富なので、長時間座っている授業が苦手だった子にとっても無理なく過ごしやすいカリキュラムです。
少人数クラス、カウンセラーの配置など安心して通える環境が整えられているのが特徴です。
全国の学びの多様化学校一覧はこちらです。(令和7年11月時点:11校)
- 星槎高等学校(神奈川横浜市)
- 生野学園高等学校(兵庫県朝来市)
- 鹿児島城西高等学校【コース名】ドリームコース(鹿児島県日置市)
- NHK学園高等学校【コース名】ライフデザインコース(東京都国立市)
- 精華高等学校【コース名】フリーアカデミーコース(大阪府堺市)
- 岡山県美作高等学校【コース名】普通科 Bloomコース(岡山県津山市)
- 星槎国際高等学校【コース名】通信制課程リベラルアーツコース(北海道札幌市)
- 秋田修英高等学校【コース名】全日制課程ステップUPコース(秋田県大仙市)
- 福岡海星女子学院高等学校【コース名】ブライトコース(福岡県福岡市)
- 福岡県立小郡高等学校(普通科)【コース名】みらい創造コース(福岡県小郡市)
- 慶成高等学校(普通科)【コース名】至誠コース(福岡県北九州市)
参考:文部科学省「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の設置者一覧」
③海外の学校
海外の学校やオンライン留学をするという道もあります。
日本の学校でよくある「みんなと同じようにする」「同調圧力」などが苦手な子にとって、海外の学校の雰囲気が合う場合もあります。



円安の影響もあり、費用が高額になる点や英語力が必要になる点でハードルは高めです。
高校を選ぶときに大事なポイント





高校ってどうやって選んだらいいの?
たくさんある学校の中から「ここだ!」という学校を探すのは大変ですよね。
我が家も「どの学校が一番、息子にとってベストな学校なのか」と、かなり悩みました。
ここでは、高校選びで大切なポイントを4つにしぼって紹介します。
- 無理なく通えるかどうか
- 学費はどのくらいかかるか
- 子どもの特性やペース・好みに合わせる
- 高校選びは頑張りすぎない
無理なく通えるかどうか


高校を選ぶ時に、まず、考えておくと安心なのがお子さんが学校に「通えるかどうか」です。
「通えるかどうか」を考える時に見ておきたいポイントは、主に3つです。
- 通学方法や時間帯
- 通学の回数
- 不登校への理解度
JRやバスに乗れるか、朝から学校に行けるか、午後ならどうか、週に何回くらいなら通えるか、などを考えておくと、学校を選びやすくなります。
毎日通うのが難しそうでも、全日制や毎日通うことだけが、正解ではありません。
お子さんの状態に合った、無理のない通学スタイルを選ぶと卒業までの安心感がグッとアップしますよ。
主な通学回数、通学時間をカンタンにまとめるとこのようになります。
| 通学回数 | 通学の時間帯 | |
| 通信制高校 | 毎日・週3・週1・通学なし | 朝 |
| 定時制高校 | 毎日 | 朝・昼・夜 |
| 全日制高校 | 毎日 | 朝 |
| 高等専修学校 | 毎日 | 朝 |
毎日登校ができるか心配な場合には、毎日登校からオンラインまで選択肢が広い、通信制高校にするなど、お子さんに合った方法を選ぶと無理なく卒業を目指せます。
朝からの活動が苦手でも、昼や夕方は元気で毎日通える子の場合、通信制高校だけではなく、午後や夜間の定時制高校も視野に入れると、選択肢が広がりますね。
学費はどのくらいかかるか


高校を決める時に忘れてはいけないのが、学費です。
高校をどこにするかで、かかる費用が大きく変わります。
- 公立の全日制高校
- 公立の定時制高校
- 公立の通信制高校
- 通信制高校のオンラインコースやネットコース
などは、授業料が安いので比較的、学費を抑えやすいです。
通信制高校の場合は、同じ学校でも、通学の回数によって料金が変わります。
また、学費というと授業料だけをイメージしがちですが、授業料以外にも教材費、行事費用、通学する場合には通学定期代などもかかります。
通信制高校の場合は、スクーリングの場所や内容によって、別途費用がかかることもあります。
息子の場合、普段のスクーリングは地下鉄代くらいしかかかりませんでしたが、卒業までに1回だけ行く本校スクーリングは家から遠かったので、飛行機代や宿泊代などもかかりました。



高校生の授業料やその他の費用に対しては、国からの補助金があります。
- 授業料の負担軽減には、高等学校等就学支援金
- 授業料以外の負担軽減には、高校生等奨学給付金
これらが対象になるか、事前に確認しておくと学校選びを安心して進められます。
上記の2つの他にも、自治体独自の補助金がある場合もあるので、こちらも合わせて確認してみてください。
子どもの特性・好みに合わせる


お子さんの特性や好みも学校を決める上で重要なポイントです。
どれだけ良い学校でも、お子さんの特性や性格、お子さんの希望に合っていない学校だと卒業まで通うのが辛くなってしまうかもしれません。
親としては「本当にこの学校で大丈夫かな?」と悩むポイントでもあります。



我が家も「息子に合うかどうか」「息子が行きたいと思えるかどうか」は、かなり重要視しました。
お子さんが「ここなら安心」「ここなら行きたい」と思える学校なら、親としても安心して見守れますよね。
比べるものとしては、たとえば次のようなものがあります。
- 学校や先生の雰囲気
- 校則の厳しさ
- 不登校の経験がある子の多さ
- 授業内容や学習方法
- 行事内容
- 通学頻度
- 友達との関わりやすさ
- 卒業までの年数 など…
全部ではなく、お子さんにとって「ここだけは大事」という部分を軸に比べていくと、学校選びが楽になります。
お子さん本人が「ここがいい」と思える学校を親子で話し合いながら探していくのが、学校選びでは大切だと感じます。
高校選びは頑張りすぎなくていい


高校選びは、親にとっても本人にとっても、かなりのプレッシャーですよね。
「しっかり選ばないと」
「これで将来が変わるかも」
と思ってしまい、つい気持ちがバキバキに力んでしまいがちです。
でも、「全部の学校をしっかり調べなきゃ!」と神経を張り詰めすぎると、意見を言ってくれない子どもにイライラしてしまったり、情報を集めるだけでいっぱいいっぱいになってしまうこともあります。



だからこそ、頑張りすぎないことも大事です。
本人の体調やクラスの雰囲気など、入学してみないとわからない部分もあります。
実際、入学後に違う学校に編入したり高卒認定試験に切り替えたりと、進路を見直す家庭も少なくありません。
今の段階では「ここなら通えそう」「ここなら安心かも」という学校を選ぶだけでも、十分です。
まずは、毎日通うスタイルの学校に「行けそうかどうか」だけを考えてみてください。
「毎日の通学はちょっと心配かも」と感じたら、通信制高校やその他の学校を視野に入れていくと、学校を選びやすくなります。
アンケートでは、76%が子どもに合うかを第一に重視!
不登校生の高校選び、先輩方は何で決めたんだろう?と気になったのでツイッターでアンケートを取りました!
アンケートでは96人の方が答えてくれました。



アンケートでは「子どもに合うかを重視した」という人がダントツで多かったです!
まとめ|お子さんに合う学校を選ぼう!


不登校に理解のある学校や、学び方の選択肢は年々増えていて、不登校でも行ける高校がたくさんあります。
- 通信制高校
- 定時制高校
- 全日制高校
- 高等専修学校
- その他の選択肢(高卒認定試験・海外留学・学びの多様化学校)
不登校だから高校にはいけない、と思わず「安心できるか」「本人が気に入っているか」そんな視点で、前向きに学校を選んでみてくださいね。
我が家も、息子にとって無理のない学校、息子が「行きたい」と思える学校を重視して高校を選びました。
不登校だった息子が、今では高校生活を楽しんでいる姿を見られることが、親としてとても嬉しいです。
私は通信制高校を調べてから「不登校の息子でも意外と行ける学校がたくさんあるんだ」とわかって、少し心に余裕が持てました。
通信制高校が気になる方は、こちらの記事もどうぞ。




