どうしたら学校に行くようなるのかわからない…。
無理やり学校に行かせたほうがいい?
勉強の遅れも心配…。
中学生のお子さんの行きしぶり、不登校って親にとって心配なことが多いですよね?
私も「学校って行かないと将来どうなるんだろう?」「落ち込んでる子どもにどう接したらいいの?」と心配ごとで頭がいっぱいでした。
不登校になってからの対応がわからないと引きこもりが長引いたり、子どもも親も心身のバランスを崩してしまうこともあります。
でも、そんなに悲しむことはありません。今の学校がお子さんに合わなかっただけです。
学校に行けなくなっても勉強する方法もありますし、出席日数がなくても入れる高校がたくさんあります。
不登校は不幸じゃないし、悪いことでもありません。
中1から中3まで学校に行かなかった息子は今、自分に合う学校を見つけて進学、週3回学校に通学しながらパソコン教室にも通い、高校生ライフを楽しんでいます!
引きこもっていたころは、こんなに楽しく高校生活が送れると思いませんでした!
学校に行けなくても、家から出られなくてもお先真っ暗ではありません。
不登校中の勉強の遅れが心配な方は、こちらの記事も読んでみて下さいね。
目次を押すと好きなところに飛べます。
不登校ってどんな状態? うちの子は不登校なの?
- うちの子は不登校なの?行きしぶりなの?
- どのくらい休んだら不登校なの?
- 不登校はどんな状態のこと?
まずは、そもそも不登校って何?ということについて説明します。
不登校とは1年に30日以上休んだ場合のこと
【不登校とは】
いろいろな理由で児童・生徒が
という状態で1年間に30日以上学校を休んだ場合とされています。
ただし病気や経済的な問題が理由の場合は不登校ではありません。
そのため年間で30日以上学校を休んでいる子は不登校ということになります。
不登校は今とても増えている
子どもが不登校になると「なんでうちのこだけ」「どうして私だけ」と思いがちですよね。私も子どもが不登校になっているのは自分だけと思っていました。
でも実は不登校は珍しいものではありません。
特に中学生は小学校からの環境の変化が大きいこともあり急に不登校になる子も多いです。
文部科学省の調べでは、令和元年の不登校生徒の人数は中学生だけで12万人以上いるそうです!
実は同じクラスにも不登校の子が何人かいた!なんてこともあります。
不登校の原因は人それぞれ
不登校の原因は
- 友達、先生、いじめなどの人間関係
- テスト、受験などの勉強関係
- 発達障害
- 家庭環境
- 原因不明
など人ぞれぞれです。原因が1つではないこともあります。
特に中学生は
- 思春期でのホルモンバランスの乱れ
- 友達関係の複雑化
- 勉強のプレッシャー
- 将来への不安
- 友達と自分を比べる
などストレスの多い年代なので原因が複雑に絡み合っています。
色んな事が少しずつ重なり原因がわからない場合も多いです。
原因が分かっても、本人の頑張りでは改善できないこともあります。
不登校と引きこもりは違う
不登校は先ほどの通り年間30日以上学校を休んでいる状態のことです。
「ひきこもり」は家族以外の人とほとんど関わらずに6ヶ月以上家から出ていない状態のことです。
そのため不登校と引きこもりは違います。
不登校でも家以外の場所に出ていれば引きこもりではありません。不登校になると落ち着くまで引きこもりがちになる子も多いです。
息子も不登校になってしばらくは学校も習い事も行けずに家に引きこもっていました。
「学校に行きたくない」と言われたら 無理に学校に行かせない
学校に行きたくないと言われると親としては今後を心配して困ってしまいますよね。
でも結論からいうと学校は無理やり行かせない方がいいです。
理由は2つあります。
①中学校が不登校でも将来は決まらない
②無理に行き続けると心のダメージが大きい
①中学校が不登校でも将来は決まらない
は不登校でもできます。未来の可能性は学校に行っている子たちと同じです。
信じられませんか? でも実際に中学校が不登校でも
- 高校は行けた
- 就職した
- 友達がいる
という人がたくさんいます。
②無理に行き続けると心のダメージが大きい
無理に学校に行かせることは子どもの心にも大きなダメージを残します。ダメージは大きいほど回復に時間がかかるので早めにダメージの元から遠ざけてあげた方がいいです。
子どもに「学校に行きたくない」と言われたら学校は休ませてあげましょう。
中学生の子どもは「学校は行かなければいけない」「行ったほうがいい」ということを十分わかっています。決して甘えではありません。
中学生になると
- 出席日数の大切さ
- 休んだ分の勉強の不安
- 気軽に休むのは良くないこと
- みんなも頑張っている
全部わかっています。全部わかっているうえで限界なのです。決して甘えで学校に行かないのではありません。
心が回復しないまま無理に学校に行かせても再び行けなくなる子も多いです。
どのくらい休んだら行けるようになるのかは人によって違いますが、まずは学校を休んで元気を回復させてあげるのが大切です。
無理させていいことはありません。
不登校になったら無理に学校に行かせずに休ませてあげましょう。
子どもの気持ちを受け入れる
まずは子どもの気持ちを受け入れて話を聞きます。話を聞くときに気をつけるのは
- 話を途中でさえぎったり、先回りしない
- アドバイスをしない
- 子どものことを親が決めない
です。
子どもが自ら話したがらない時は無理に悩みを聞き出そうとしないのも大切です。
学校とは連絡を取り合う
学校を休んでいる時にも学校とは連絡を取り合っておきましょう。
連絡を取り合っていれば
- スクールカウンセラーとの面談
- 担任の先生への相談
- 別室登校
- 保健室登校
などの相談がスムーズにできます。
スクールカウンセラーとは
通っている学校で相談ごとや悩みを聞いてくれる人です。
- 親だけ
- 子どもだけ
- 親子で
など好きな方法で面談ができます。
別室登校、保健室登校も考える
学校に行けない場合は、教室だけでなく
- 別室
- 保健室
などへの登校も考えます。
別室登校
教室ではない部屋に登校します。
他の子どもに会いたくない場合は登校時間をずらすこともできます。また1時間だけ、午前中だけなど子どもに合わせて無理なく登校することも可能です。
定期テストなど、人数が多く下手が足りない時は図書室などでテストを受けることもできます。
保健室登校
教室ではなく保健室に登校します。
最近はコロナの影響もあり保健室登校ができない場合もあります。
別室、保健室の対応は学校によって違いがあります。
- 先生がつく、つかない
- 予約がいる、いらない
- 勉強をみてくれる、みてくれない
など学校の先生に確認しておくと安心です。
別室登校や保健室登校も行く、行かないは本人の気持ちを優先してね。
学校への毎日の欠席連絡、給食について
毎日の欠席連絡が辛い方は、我慢せずに先生に相談しても大丈夫です。
欠席連絡についてはこちらの「每日の欠席連絡がつらい」を解決!欠席連絡の回数を減らす方法3選でも紹介しています。
学校を休んでいる間の給食費が気になる方にはこちらの不登校中も給食費はかかるの?給食の止めかた、止めるメリットを読んでみて下さい。
家を安心できる場所にする
心のダメージの回復には安心感が必要です。家は子どもが安心できる場所にします。
- 無理に勉強させる
- 学校に行きたくない理由をしつこく聞く
- ゲームや動画を禁止する
- 学校に行かないこと、朝起きないことを責めたり叱ったりする
このような場合は家にいても安心できません。
子どもが安心して過ごせことが回復への第一歩です。
家は子どもが安心して過ごせる空間にしましょう。
家での過ごし方
家では好きなこと、興味のあることをするのが心を回復させてくれます。
やりたいことが特にない時には、時間をつぶせるものがあると良いです。
たとえば
- YouTubeなどの動画
- ゲーム
- 料理やお菓子づくり
- ドラマや映画鑑賞
- 漫画
- 読書
- 楽器
- 音楽鑑賞
- パズル
- 習い事
などなんでも大丈夫です。
時間がつぶせるものがあると学校のことを考えないのでアレコレ悩む時間が減ります。
家での過ごし方についてはこちらの記事でも紹介しています。
不登校中は家で何したらいいの?学校に行けない時の過ごし方
精神的に不安定な時は専門家に相談する
学校を休んでいてもなかなか回復できず精神的に不安定な時期が続く場合は専門家に相談するのをおすすめします。
子どもが1日中ぼーっとして感情がない、急に怒ったり泣いたりする不安定な時期は親にとってもつらい時期です。
親も1人で抱え込まずに 子どもがつらそうな時は相談機関に相談します。
相談先としては
- カウンセリング
- 児童精神科、精神科
- 心療内科
などがあります。
本人が行けない場合は親だけでも相談できます。
子どもがつらそうな時は相談機関を検討してみましょう。もちろん親の悩みも聞いてくれます。
息子も精神的に不安定な時期は児童精神科に行っていました。
家以外に居場所を見つける
家以外にも居場所があると精神的に安定しやすいので家以外に居場所を見つけます。
学校に行けなくても行ける場所が1つ、2つあれば家に引きこもってしまうのを防げるのでおすすめです。
家以外の居場所としては
- 教育支援センター・相談指導教室
- フリースクール
- 塾・個別塾
- 習い事
- 別室
などがあります。
教育支援センター・相談指導教室
教育支援センター・相談指導教室とは
- 不登校の子が学校の代わりに通える場所
- 自習学習、運動、友達づくり、物作りができる
- 無料
- 出席扱いになる
- 学校と連携がとれる
- 学校を挟んで、教育相談から申し込み
フリースクール
フリースクールとは
- 不登校の子が学校の代わりに通える場所
- 勉強と運動、友達作りができる
- 有料
- 在籍している学校の校長が認めれば出席扱いになる
- カリキュラムは施設ごとに違う
家から出ずに参加できるオンラインのフリースクールもあるよ
子どもに合う場所を見つけるのが大切
好きなことや楽しめる習い事、オンラインゲームでの人との交流も居場所になります。
「自分は一人じゃない」と思えることが回復の近道です。
見学で自分と同じように不登校になっている子に出会うだけでも「不登校になってるのは自分だけじゃないんだ」と前向きになれますよ。
無理はせずに見学、体験をしてお子さんに合う居場所を探してみてください。
子どもが楽しいと思える居場所があると精神的に安定しやすいですよ。
息子の場合
- 別室 ⇒ 何度か行っていましたが先生と2人きりでの勉強が落ち着かない
- 教育センターを見学 ⇒ 2件見学、2件目を2回体験
- フリースクールを見学・面談 ⇒ 1回体験 ⇒ 行き始める
という流れで何か所も見学、体験をしてから最終的に今のフリースクールに決めました。
その後、不登校になってから行けなくなっていたピアノ教室と速読教室にも復帰できるように。
今は新しくパソコンも習いに行っています。
フリースクールで勉強も少し手につくようになり、テストは別室登校で受けられるようになりました。
オンラインゲームでは、同世代の子や大人と会話をしながらゲームを楽しんでいます。
不登校の中学生におすすめの勉強方法8つ
子どもが不登校になると勉強の遅れが気になりますよね。
でも不登校でも勉強をする方法はあります!
不登校中でもできる勉強方法は全部で8つ。
- 学校の教科書とワーク
- 参考書
- YouTube
- 教育支援センター
- フリースクール
- 通信教育
- 家庭教師、オンライン家庭教師
- 塾
①学校の教科書とワーク
学校の教科書とワークで勉強する方法です。
習っていないところを一人で勉強するのは難しいので不登校中はおすすめしません。親や兄弟など教えられる人がいる子にはお金もかからないので手軽です。
②参考書
こちらも自分で勉強する方法です。他の方法よりも勉強への意欲と理解力が必要になります。
③YouTube
勉強を解説してくれるYouTubeチャンネルも人気があります。
私のおすすめは「とある男が授業してみた」です。
私も休校中、子どもに勉強を教える時に一緒に見ていました。
④教育支援センター
学校との連携が取れるので出席扱いになります。
イメージとしては学年別に分かれていない小さいクラスです。勉強の時間があり、各自自習のスタイルです。わからないところは先生に聞けます。
⑤フリースクール
有料ですが校長先生が認めると出席扱いになります。カリキュラムは施設によって違いがありますが勉強時間があります。
授業スタイルではありませんが、分らないところはスタッフが教えてくれます。
⑥通信教育
タブレットやパソコンで勉強できます。動画や映像での解説があり、わかりやすく工夫されています。
通信教育については不登校の中学生におすすめの通信教育・タブレット学習ベスト5の記事でくわしく書いています。
息子もやっている通信教育「すらら」については不登校の勉強には「すらら」がおすすめ!1人でも学習を進められます!で紹介しています。
⑦家庭教師、オンライン家庭教師
家に先生が来て勉強を教えてくれます。
家に先生が来るもののほかにオンラインでできるオンライン家庭教師もあるので人を家に入れたくない場合も利用できます。
不登校生に対応したオンライン家庭教師についてはこちらの記事でも紹介しています。
『不登校に対応したオンライン家庭教師』を体験!【家でも勉強ができる!】
⑧塾
- たくさんの子と同じ部屋で授業を受ける「集団塾」
- 先生ひとりに子ども一人で勉強する「個別塾」
- 先生1人に子ども2,3人の少人数で勉強するタイプ
など塾によって違いがあります。
お金がかかるものと無料で利用できるものがあります。
それぞれメリットとデメリットがあるので、お子さんに合う勉強方法を見つけるのが大切です。
いろいろ試してお子さんに合った勉強方法を見つけよう!!
勉強が手につかない時は焦らない
勉強は精神的に落ち着いて、元気が出てからで大丈夫!
無理に勉強しても集中できなかったり、頭に入らなかったりで効率も悪いです。
まずは勉強よりも精神の安定と気力の回復するのを目指します。回復すれば勉強も手につくようになります。
勉強は本人がやりたいというタイミングまで待ちましょう。
家での過ごし方についてはこちらの不登校生は家で何したらいい?学校に行けない時にためしてほしい過ごし方でも解説しています。
不登校の経験者がどうやって不登校を乗り越えてきたのか知ろう!
急に子どもが不登校になるとこの先大丈夫かな…と将来が不安になりますよね。
そんな時には不登校を経験した人、もしくは子どもの不登校を経験した親の経験を知るのがおすすめです。
経験した方のその後を知ると将来が見えて安心できます!
不登校になっている子どもの気持ちも知ることができるので子どもと上手くかかわれるようになります。
情報は本、SNS、ネットなどで集められます。
私のサイトでも、不登校生の親や不登校を経験した人の話【体験談】で体験談を紹介しています。
不登校は悪いことじゃない
不登校は悪いことでも恥ずかしいことでもありません。
不登校が長引いても親の対応が悪いとも言い切れません。子どもが不登校になる原因も回復の速度も人それぞれです。
親も息抜きをしながら子どもに向き合っていきましょう。
このサイトは
- 私の息子が不登校になった時に私が知りたかったこと
- 息子が不登校になって知ったこと
などを書いています。
このサイトが少しでもみなさんの勇気になり、不登校中の役に立てば嬉しいなと思っています。
みなさんの不登校の悩み・不安が軽くなること。毎日を楽しく過せること。お子さんの笑顔が戻ることを心から願っています。
少しずつ記事を増やしていきますので、よろしくお願いします。
不登校のママLIFE (不登校のママライフ)管理人:あんり